天翔ける漆黒の騎士

浅川の土手を散歩していて、川面に近いところを鷹が飛んでいるのに気付いた。 長元坊かもしれない。 ずいぶん低いところを飛ぶと思ったら、翡翠を追っていた。

翡翠は水面スレスレを飛んで逃げ、その少し上を鷹が追う。 土手から川面に伸びる草を潜ったり、木の枝に一瞬止まって方向転換したり、俊敏さを生かして逃げる翡翠。 小回りは効かないがトップスピードで勝り、一瞬離されてもすぐに追いつく鷹。

西に東にと3回ぐらい俺の前を横切って、いよいよ鷹が追いつくかと思った時、横から烏が突っ込んできて鷹を追い払ってしまった。

そういえば、鴨の子を襲おうとした鷹が烏に追い払われたのも、確かこの辺りだったよな。 たまに散歩するだけの人の身なので動物界の事情は判らないが、この辺りの治安は烏によって保たれているのかもしれない。

いいかお前ら! お前らの嘴は力持たぬ鳥たちの刃だ! 猫に負けるな! 鷹に怯えるな! 覚悟を決めて前に飛べ!

的な黒の騎士団。 いや、ここ日野なら黒の新撰組か。 なんか普通に牙突とか使ってそうだな。 嘴だけど。