だから先例があるじゃないか
京アニ放火の被害者の実名が警察から公表された。 以下、 NHK NEWS WEB から抜粋。
NHKは事件の重大性や命の重さを正確に伝え、社会の教訓とするため、被害者の方の実名を報道することが必要だと考えています。 そのうえで、遺族の方の思いに十分配慮をして取材と放送にあたっていきます。
名前公表までの経緯 警察 異例の対応
今回の事件で警察は、亡くなった人の名前の公表をめぐって異例の対応を取りました。
通常、警察は、事件や事故で亡くなった人について原則として身元が判明した時点ですみやかに名前を公表しています。
今回、亡くなった人はすべて京都アニメーションの関係者で、会社側は事件のあと「被害者や遺族のプライバシーが侵害される可能性がある」として名前の公表を控えるよう警察に要請していました。
京都府警は、警察庁とも協議し公表の時期や方法などを慎重に検討するとともに亡くなった35人について遺族などから意向を丁寧に確認し事件から2週間余りがたった8月2日、遺族の承諾を得られたとする10人の名前を公表しました。
さらに事件から40日目の27日これまで見合わせていた25人の名前を公表しましたが、このうち20人については公表について遺族の同意を得られていないということです。
京都府警は「35人全員の葬儀が終わり、事件の重大性や社会的関心の高さなどから判断した。亡くなった人の名前が明らかにならないと間違った名前が広まる懸念もあった」と説明しています。
ある警察幹部は「遺族の意向に配慮しつつ慎重に検討を進めてきたが、多くの遺族が公表を強く拒否する中難しい対応を迫られた。事件の被害者の名前の公表をどうしていくかについては今後、改めて検討が必要だと考えている」と話しています。
いつもの通り、俺はこのニュースを最初にNHKで見たのだが、その時の構成がなかなかNHKだった。
- まずは警察の発表。 「遺族の了解を得ないままだが、事件の重要性から公表が必要と判断した」 と警察の見解とともに。
- 公表すべきとの街角インタビュー映像1件。
- 公表すべきとの専門家のインタビュー映像1件。
- 公表すべきとのNHKの見解。
公表反対意見が一つも無し。 そしてメディア側が公表を警察に要望したことにも触れないまま。
会社が被害者の名前を伏せるよう警察に要望した理由を
被害者や遺族のプライバシーが侵害される可能性がある
と報じているが、どうしてこんな要望がなされるのかについては、何の言及も無い。
被害者の家族が、誰が、あるいは何がきっかけで、プライバシーを侵害されると危惧しているのか、判らない訳がないのに。
しつこいようだが、津久井やまゆり園の被害者について、再掲しておこう。
神奈川県警が発表した、相模原の障害者施設殺傷事件で亡くなった方々は次の通り。
女性(19)、女性(40)、女性(26)、女性(70)、女性(60)、女性(65)、女性(46)、女性(65)、女性(35)、女性(55)、男性(41)、男性(43)、男性(66)、男性(66)、男性(55)、男性(65)、男性(49)、男性(67)、男性(43)、
県警は死者に障害があり、遺族が望んでいないとして氏名を公表していない。 負傷者の性別は男性21人、女性5人。
NHK的には
事件の重大性や命の重さを正確に伝え、社会の教訓とするため、被害者の方の実名を報道することが必要
だそうだが、津久井やまゆり園の被害者と、京アニの被害者と、命はどっちが重いのかね。