蛍光灯の輝く夜に

何かが隠れているような怪しい雲。
最近、父は、部屋の明かりを点けたまま寝ることが多くなった。 常夜灯ではなくて主灯(っていうの?)を全開で。
「なんで全部点けてるの?」
「夜中にトイレに行く時に、真っ暗だと見えんじゃろ」
「小さいのを点けとけばいいよね?」
「いつもそうしとる。 今はたまたま明るいのを点けとるだけ」
訊けばいつもこの回答だが、本人が自主的に常夜灯にすることは無い。 全部消すか全部付けるかの二択で、最近はほぼ後者。
明るいと眠りが浅くなって良くないようだし、電気代も勿体無いし、蛍光灯の寿命も縮む。 だから気が付いたら消すか常夜灯に切り替えるかしているのだが、そうされて父は逆のことを思ってそう。 「せっかく明るくしているのに、すぐに暗くされる。 気が付いたら明るくするようにしている」 と。
しかし、なんで灯りを点けたがるのだろう。
見え難くなっているのだろうか。
毎月行ってる眼科の診断は、
視力は少し落ちてきているが、緑内障の進行は抑えられている
なのだが。
明暗に対する能力はまた別なのかな。
そういえば、蛍光灯は確か2027年で製造停止だったはず。 買い置きの蛍光灯が無くなってLEDにするとき、照明器具丸毎換えるか、電球だけ換えるか、ちょっと悩む。 父の部屋は、紐でカッチャンカッチャンやるやつじゃないと駄目そうなんだよなぁ。 いや、いっそ動体センサー付きにするか。
うん、動体センサーが良いかもしれないな。 この際だから紐は無しで完全にセンサー任せに。 これなら点けっ放しの心配もないし、起き上がったら勝手に灯りが点くのだから父も文句は無いだろう。
そうなったら今度は 「灯りが消せない」 と文句を言いそうだが。