ギュスターヴ・モロー

新橋のパナソニック汐留美術館でやっている ギュスターヴ・モロー展 - サロメと宿命の女たち を見てきた。

雰囲気勝負のモロー。 俺は結構好きな画家なのだが、作品をまとめて見ることがなかなかできない画家でもある。 神話が題材の… 誘惑する女が題材の… みたいなテーマのコーナーに数点が展示されているのが、いつものモローの扱い。 なので全点モローのこの展覧会は貴重な機会なのだ。

展示の構成は以下の通り。

  1. モローが愛した女たち
  2. 《出現》とサロメ
  3. 宿命の女たち
  4. 《一角獣》と純潔の乙女

象徴主義の巨匠ギュスターヴ・モローが描いた女性像に焦点を当てた展覧会 だそうで、実際に女を描いた作品が多かったのだが、しかし考えてみればモローの作品の大半は女を描いたものだよな。 男も描かれてはいるが、そのほとんどで主役は女だし。 どんな切り口だろうが、必然的に女性にも焦点が当たるんじゃないだろうか。

で、描かれている女だが、線画は微妙。 特に顔が。 正直、あまり上手さは感じない。 色を塗るとぐっと雰囲気が良くなるが、その変化は大きさに比例する。 小さい顔は微妙なまま。

いくつか展示されていたデッサンや習作から受ける印象は、画家というよりもファッションデザイナーだった。 顔や手足はお座なりで、衣装にばかり注力しているように見える。

とまあ個別の要素はなんだかアンバランスだったりするのだが、これらが組み合わさった作品は良い雰囲気なんだよな。 なんかキラキラしてるし。

やっぱり色かな、あの雰囲気を作り上げるのは。 特に赤と金。 この二色の使い方がポイントじゃないかと思う。

以下、印象に残った作品。

アレクサンドリーヌ・デュルー

彼女の肖像画。 というかラフスケッチ。

なんか、キャッキャウフフしてそう。 これを描く前は、この絵を描くってことをネタに。 これを描いた後は、この絵そのものをネタに。

パルクと死の天使

展示されていた中では異色の作品。 繊細な印象を受ける作品が多い中、これはぐっと力を込めて塗りつけ塗り潰している感じがする。

出現

代表作のあれ。 このための習作もたくさん展示されていたが、その最終形にして未完の作品。

絵に表現される場面もだが、後から描き足したという銀線も印象的。

サロメ

何か企んでいる横顔のアップ。

何か企んでいることを表情から読み取らせないのが本当の悪女。 サロメはどうだったのだろう。 しかし表情から読み取らせないと、単体の絵として成り立たないんだよなぁ。

エヴァ

筋肉が凄い。

絵ではないが、印象に残っていることをもう一つ。 晩年、ほとんど耳が聴こえなくなった母親に、モローは自分の作品を筆談で解説していたそうだ。 大変だな。

なんかキラキラしているのが多い印象だが、母親受けが良いから増えたのかもしれないな。 老いたも目に見やすいものを求めた結果が、あの色彩だったのかも。

Google Suggest

テレビで見るのとは次元の違う流行を見せてくれる Google Suggest が、今、瑞宝重光章について語ること。

いつものことだが、割と容赦無い。 まあ、そのうちここにも 「調整」 の手が入るんだろうけど。 しかし、みんな結構ハードに検索してるんだな。 勲章ってなんだろうね。